2016年04月06日

それでも気を取り直して・・・・

「こりゃ売り物にならんな・・・」とは思っても何か引っかかる。

何が引っかかるのか考えてみた。

考えるにあたって取りあえず整理をしてみたところ見えてきた。

要するに本質部分と現象部分に分けてみて両方を計ってみたら道筋がおぼろげに浮き出てきた。

本質部分:
1.お肉そのものは料理方法さえ間違えなければ美味しい。
2.アボリジニが数万年に渡って彼らの主蛋白源として食べていた。つまり食肉として通用するはず。
3.カンガルー肉の人体の健康に寄与する面での研究が進んでいる。
4.食肉という見地からオーストラリアの専門家の間で既に研究が進んでいる。
5.オーストラリアの一部のシェフがレシピー開発に取り組んでいる。
6.オーストラリアl政府が資源として考慮し始めている。
7.カンガルーはオーストラリアにしか存在しない。

現象部分:
1.商品としての規格が出来上がっていない。
2.商品としての品質が劣悪。
3.カンガルー肉用加工工場の設備が整備されていない。
4.一般では食肉として認知されていない。当時は動物の餌だった。
5.カンガルー肉を食肉として加工・流通させようとするグループがオーストラリアに存在している。

これらのポイントを検証してみたところ、さまざまなハードルが予見されるものの当初の予定通り市場開発に取り組むべきとの結論に達した。

要するに、 規格や品質は現象面の問題であっていくらでも改良の余地があるからだ。

そこでたまたま知り合いが食品展示会に出品するとの話を聞き、相乗りさせてもらうことにした。

入場者に実際に食べてもらって、皆さんの反応を見てみたかったからだ。

30年以上前のことである。

さて、その当時の消費者や食品関係者の反応はどうだったか? 

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Posted by Kangarooman at 17:33Comments(0)TrackBack(0)

2016年03月25日

気が遠くなった

サンプルを開けて目に飛び込んできたのは、肉というよりも棒切れだった。

食肉の最高部位とされるヒレ肉のはずなのだがどうしても棒切れいや鰹節にしか見えない。
冷凍されているから当然と言えば当然なのだが、その梱包状態が酷い。

箱の中にプラスチックの袋が敷いてあり、そこにヒレ肉が60本ほど剥き出しで放り込まれている。

一応気を取り直して調理するために、そこから数本取り出して家に持って帰った。

そして解凍してみたら第2のショックが待ちうけていた。
ヒレ肉であるはずなのだが筋だらけで掃除(筋の除去)で七転八倒。
手先が器用でないため、直径5cm程のお肉だったのが結局3cm程に縮んでしまった。

さらに掃除をしながら気付いたのだが、ドリップの量が半端じゃない。
キッチンも手も血だらけ状態で、しかもカンガルー肉特有の野生臭が鼻を突く。

それでもめげずに筋を除去し、ドリップ処理をおこない、やっと食に耐えうる赤身部分に到達。

まずは刺身にしてワサビ醤油で食べる。

美味い!!!

次はゴマ油で軽くマリネして、塩コショウを軽くまぶしてミディアムレアステーキで食べる。

アッサリサッパリしてこれも美味い!

が・・・・・・、食べながら考え込んでしまった。

「こりゃ売り物にならんな!?」だった。


*因みにこれは現在のストリップロイン。
ストリップロイン












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2016年03月16日

最初の一歩

ジャングルに足を踏み入れた途端躓いた。

自分の経験から言うと市場開発は、ジャングル踏破に似ている。

子供のころ山の中が遊び場で、知っている山の中と全く知らない山の中で遊ぶのとは全く勝手が違っていたことを思い出した。

ジャングルに入る手前では、目標としている山の頂が見えパッと見た目ではその山の麓にすぐ着いて、あとは山を登るだけといった遠足気分だった。

がしかし、事前調査をして十分な装備、食糧等を準備していた筈が一旦足を踏み入れると全く未知の世界に遭遇し想定外の事象で時間とエネルギーを使い全く前に進めない。

進めないどころか入口辺りで迷ってしまい道を作りながらも堂々巡りをしながら方向感覚まで失ってしまい、また入口に戻ってしまうとか。

さて最初の一歩として商業用サンプルを取り寄せた。

先方が最高部位として自慢していたストリップロインヒレ肉を20kg。
サンプルとしては多いかなと思ったが、これが最小ロットだとのことで取りあえず承諾。

空輸便で到着してワクワクしながら縦横50cmx高さ15cm程の箱を空けると・・・・、

エッ!!!!

だった。

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Posted by Kangarooman at 22:28Comments(0)TrackBack(0)

2016年03月14日

食べて・・・・・、足を踏み出したものの・・・

最初にカンガルー肉を食べたのが35歳の時。

しかも食べたのはカンガルーの生肉だった。

生肉を切り落としてシンプルに醤油に浸して食べた。

生のお肉がこんなに美味いとは!
感動ものだった。!!!

そしてそれ以来、カンガルー生肉の大ファンとなってしまった。

食べたから憑依されたのか?
まあこれは冗談として、調べれば調べるほどその食材としての可能性に惹かれていった。

当時(1985年頃)オーストラリアにもカンガルー肉にとりつかれた男達がいた。
ヴィック・ベイツを頭に息子のビル・ベイツ、ヴィックのパートナーであったマイク・マリガン、そして日本側にいたヴィック・ベイツのパートナーであったオランダ人のヤン・エルバースだ。

現在、オーストラリアでは多くのレストラン、ホテルでカンガルー肉が供され、またほとんどのスーパーマーケットでも普通に販売されているが、初期の彼らの努力なしにはオーストラリアにおけるカンガルー肉の市場開発は成し遂げられなかっただろう。

具体的に彼らが何をおこなっていたかというと、

1.食肉としてのカンガルー肉の衛生面の調査。
2.食肉としての栄養面での分析。
3.専門家によるカンガルー肉の人間の健康面に対する検証。
4.食肉としてのカンガルー肉処理工場の建設。
5.アボリジニ食文化の研究。
6.野生肉・・・・天然肉(Gamemeat)の消費者向け啓蒙。

等だった。

肉の味はもちろんだが、こうした面での研究が進んでいたからこそ、また資料が手に入ったからこそ日本での市場開発に足を踏み入れようと思ったのだった。

数年で市場開発出来ると思っていたのだが、世の中それほど甘くなかった!

30年以上経った今でも開発できていない。

何も知らずに足を踏み入れるというのは怖い。
一歩足を踏み込んだものの知らないことだらけで、全然前に進まない。

未知のジャングルに迷い込んだ感じで、手刀とシャベルで道を作り始めたものの泥濘に足をとられ、藪に体を巻き付かれ身動きとれない状況に陥ってしまった。

完全にジャングルで迷子になった状態だった。


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2016年03月11日

人生の方向性が決まった!

1.出会い

市場開発日記とはいうものの、ルーミート(カンガルー肉)の市場開発に携わって既に31年が経過した。

そろそろ自分の人生の総括という意味も兼ねてこれまでの31年をなぞってみよう。

通常3年取り組んで結果が出なかったら中止することがビジネスの常識だ。
が・・・・・・、31年経っても捨て切れていない。

それどころか益々熱が入ってきている。

自分の人生のほぼ半分をルーミート(カンガルー肉)市場開発に捧げてきた。

今後の展開がどうなるか予想もつかないが、過去の軌跡を振り返りながら頭を整理してこれからのの活動に役立てるつもりだ。

31年前、このレポートに出会った。
IMG_0589

思えば、その時何気にレポートを読みながら、まさかこの資料がきっかけでこれまでの31年間カンガルー漬けの人生を送ることになろうとは想像だにしていなかった。

レポートはメルボルン大学の生活習慣病分野では著名な学者によって書かれている。












書いてある内容を簡単に言うと、
「都市部に居住する生活習慣病に罹患したアボリジニを数週間彼らの伝統的食生活に戻したところ、顕著な改善に繋がった。」とレポートは述べている。

その時に始めて知った。

カンガルー肉がアボリジニの主蛋白源だったことを!!!

「カンガルー肉って食べられるのか?食肉なのか?」と・・・。

このレポートとこの疑問が自分の人生のほとんどを占めることになるだろうとは夢にも思っていなかった。

というか、カンガルーに憑依されてしまったのか?

レポートを読むだけでは何も起きなかっただろうが、お肉を食べた途端に憑依されてしまった。

カンガルー肉恐るべし!!!!!

そしてカンガルーマンが誕生した。

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Posted by Kangarooman at 17:35Comments(0)TrackBack(0)