2016年11月25日

メディアの力

先週ルーミートがTVで紹介された。

紹介された番組は「櫻井翔・有吉The夜会」という番組だった。

この番組を通して出されていたルーミートのイメージは「低脂肪・高蛋白で脂肪を燃やし筋肉をつけるダイエット向け食肉」だった。

そして、そのイメージを決定づけるキーワードは「食べれば食べるほど痩せる肉」だった。

それで番組終了後、これらのキーワードでツイッタ―やグーグルで検索してみると多くの書き込みが見られる。

インターネットが普及していなかった時代の情報拡散は、TV、ラジオ、新聞、雑誌等であったが、普通のネット情報だけでなくフェイスブック、ツイッタ―、インスタグラム等SNSが日常生活に深く浸透している昨今ではTV情報発信は一時的である一方、ネット情報は一般の消費者が繰り返し情報発信してくれる。

さらに情報の内容が「美味い、不味い、綺麗、気色悪い等‥」実に生々しい。

賛否両論の意見や感想がもろに入手できる。

これらは市場開発する者にとっては次のプランを練るには最高の情報となる。もちろんこれらの情報をちゃんと活用すればの・・・、話だが。

今回のTV露出を通じて改めて実感したのは、TVの影響力も凄いがネットの影響力の凄さだった!!!

これからの市場開発の成否はネットとTVの有効な活用にかかっている。


 ランキング挑戦中励みの応援クリックをお願いします。ブログランキング

  

Posted by Kangarooman at 11:20Comments(0)TrackBack(0)

2016年09月29日

カンガルー肉市場開発 IN オーストラリア−3

オーストラリアのカンガルー肉市場開拓者たちの地道な努力の結果、今ではスーパーの肉売り場で売られるようになったことは既に述べた。

書籍やメディアを活用した啓蒙活動以外に最も力を注いだポイントはレストラン攻略だった。しかも攻略しようとしたターゲットはホテルレストラン、高級レストラン中心だった。

そしてこれが奏した。

それまでのペットや動物の餌というイメージから一気に「ヘルシーでクリーンなGAME MEAT(天然肉)」に昇格した。

そして今ではプレミアムカンガルー肉というカテゴリーまで出来た。
ParooLoin















「特定の地域で特定の野草しか食べない赤カンガルーの雄」
のみに限定したParooカンガルー肉

パッケージを開けるとカンガルーの好物であるクローバーのホンノリとした香りが芳ばしい。

メディアムレアで塩胡椒のみで味付けしたステーキは、既存の脂肪タップリの家畜肉に慣れた方々にはやや物足りないかもしれない。

しかし、この軟らかいけれど腰のあるルーステーキを噛みしめれば噛みしめるほど口に広がる脂肪に邪魔されない肉の味と芳ばしさは特別だ。

これこそまさに筋肉の「肉」と形容したい。

世界で最もクリーンでヘルシーなカンガルー肉の美味しさを多くの日本人と共有したいとの思いで、今日も市場開発に邁進中!!!


 ランキング挑戦中励みの応援クリックをお願いします。ブログランキング
  
Posted by Kangarooman at 18:46Comments(0)TrackBack(0)

2016年08月25日

カンガルー肉市場開発 IN オーストラリア−2

Tukka BookRoo Steak Quandong


















Roo Steak Pepperkangaroo Cooking
















1980〜90年代オーストラリアではオーストラリア固有の食材を活用したレシピーブックが多く出版され、現在に至っている。

オーストラリアにはまだ私達が知らないフルーツ、ナッツ、スパイス、魚介類、そして食肉がある。

そこには当然オーストラリアにしか生息していないカンガルーも入ってくる。

カンガルー肉はアボリジニにとっては当たり前の食肉だった。

そしてそれらのレシピブックに”カンガルー肉”が入ることは自然な流れであった。

このようにオーストラリア固有の食材とフレンチ、イタリアン、中華、和食の料理テクニックを融合させて出来上がったのが”モダンオーストラリア料理”として確立された。

ある意味、オーストラリア=亜流イギリス料理、つまりイギリス人が持ち込んだステーキ、ラム、フィッシュ&チップスのイメージから新たなこれぞオーストラリア料理というジャンルを作り上げようという流れを作った。

アボリジニの知恵と経験を活用した全く新しい料理分野の登場である。

残念ながらこの流れを日本で感じることはできない。

彼らが最も力を入れたことは、前回も述べたように「カンガルー肉は食肉である」といことに焦点をあてたことだ。

有る人が言った。

「オーストラリアに植民したのがイギリス人ではなくフランス人だったら、今頃は世界中が普通にカンガルー肉を食べていただろう。」と・・・・・!

 ランキング挑戦中励みの応援クリックをお願いします。ブログランキング

  
Posted by Kangarooman at 17:37Comments(0)TrackBack(0)

2016年08月05日

カンガルー肉市場開発 IN オーストラリア

1980年から1990年代を通して、オーストラリアに食肉としてのカンガルー肉を市場開発するグループが居たことは既に述べた通りである。

当時のオーストラリア人のカンガルー肉に対するイメージは”動物の餌、あるいは先住民アボリジニの食べる肉”だった。

要するに普通の人間の食べる肉ではない、ということだった。

display

それが何故、写真にあるように今オーストラリアの全国のスーパーで普通に売られるようになったのか?

ここに到達するまでに先人たちの並々ならぬ努力の積み重ねがあった。










彼らは先ずどういうことに取り組んだのか?

それはカンガルー肉は「食肉」、要するに「食べ物」であるということを消費者に啓蒙することだった。

そして啓蒙するについても計算されたイメージ戦略をとった。
新聞、雑誌、料理本、学識経験者、公共団体、カンガルー産業団体さらには政府を活用しながら地道な活動を継続した。

その結果、現在のようにスーパーで普通に販売されるようになったのだ。

こに到達するまでほぼ25年〜30年かかった。

それでは具体的にどのような手段を講じたのか?


 ランキング挑戦中励みの応援クリックをお願いします。ブログランキング

  
Posted by Kangarooman at 16:52Comments(0)TrackBack(0)

2016年06月01日

ローズドサハラ

ローズドサハラ無しではルーミート(カンガルー肉)の市場開発は途中で断念していただろう。

このレストランは既に閉店してしまったが日本におけるエスニック料理のパイオニアであり、またエスニック料理文化に多大な影響を与えた。当時はアフリカ料理と聞いてもピンとこない時代だった。

日本人のオーナーの元でアフリカ人シェフやウエイター、アフリカンインテリアと音楽でお客を楽しませてくれる店だった。

「アフリカ料理店でどうしてカンガルー肉?」というコメントはよく聞いたが、オーナーがカンガルー肉を気に入ってくれて閉店するまで”カンガルー肉アフリカ風唐揚げ”としてメニューから落とさないでくれた。

毎月の注文量は少なかったが、少ない数量のお肉を定期的に輸入することで細いラインではあったがオーストラリアの工場との縁が切れずに関係を保つことができた。

この時に縁が切れていたら今の市場開発には繋がっていなかっただろう。

別な仕事でオーストラリアを訪問するたびに工場を訪問し、彼らがオーストラリア市場をどのように開発しているかつぶさに勉強することができた。

こうした活動はローズドサハラがメニューからカンガルー肉を落とさなかったからであり、さらに私に市場開発の可能性、希望そして時間を与えてくれたからに他ならない。ローズドサハラのオーナーには今でも深く感謝している。

カンガルー肉は今ではオーストラリアのスーパーで普通に販売されている。

このレベルに到達するまで、1980年〜1990年当時オーストラリアではどのような市場開発をしていたのであろうか?


 ランキング挑戦中励みの応援クリックをお願いします。ブログランキング
  
Posted by Kangarooman at 18:46Comments(0)TrackBack(0)

2016年04月25日

確信を持つ

展示会で多くの来場者に食べてもらった。

食べ物は美味しくなければ意味がない。

冷凍されたカンガルー肉を解凍して筋をとり、一口で食べられる大きさに切って塩・胡椒で軽く味付けしてフライパンで焼いて来場者に試食してもらった。

やや野生臭を感じるものの、試食したほとんどの方々の反応はこちらがカンガルー肉だと言うまでは、牛のヒレ肉だと思っていたようだ。その当時展示会でカンガルー肉が出展されているとは想像もしていなかったろうから、無理もない。

食感も軟らかく、塩・胡椒・醤油に良く合う。

食べてもらって”カンガルー肉”ですと言ってはじめて、皆さんびっくりという状況だった。

何百人いや何千人の方々に食べてもらったかは記憶が定かでないが、その時に思ったことは「日本人は好奇心の塊」ということだった。この「好奇心の塊」が多分日本経済の源になっているのだろう。

結論から言うと、試食の結果は上々だった。

そして試食なさった方々の反応をみて市場開発出来ると確信をもった。

特に肉を焼きながら、暇つぶしに表面だけ焼いて半生状態でタタキ状にして調理したお肉が大ヒットだった。ワサビ醤油につけて食べると野生臭をほとんど感じることなく実に美味い。

これが現在のカンガルーマンが常食している”カンガルー丼”の出発点となる。
カンガルー丼












ただ試食はしてもらったものの、そして多くの良い反応をもらったものの肝心のお肉の品質が商品としての域に達していない。

それでも数件のレストランが取り扱ってみたいとの問い合わせがあった。

数件でもお客様はお客様だ。

最終的には1件のレストランが正式メニューに取り入れてくれることになった。

多分このレストランが採用してくれなかったら今の市場開発には繋がっていなかったかもしれない?

当時としてはとても斬新的でユニークなレストランだった。

いわゆるエスニック料理のパイオニアと言っても過言ではないだろう。

そして、そのレストランとは・・・・・?

 ランキング挑戦中励みの応援クリックをお願いします。ブログランキング
  
Posted by Kangarooman at 23:33Comments(0)TrackBack(0)

2016年04月06日

それでも気を取り直して・・・・

「こりゃ売り物にならんな・・・」とは思っても何か引っかかる。

何が引っかかるのか考えてみた。

考えるにあたって取りあえず整理をしてみたところ見えてきた。

要するに本質部分と現象部分に分けてみて両方を計ってみたら道筋がおぼろげに浮き出てきた。

本質部分:
1.お肉そのものは料理方法さえ間違えなければ美味しい。
2.アボリジニが数万年に渡って彼らの主蛋白源として食べていた。つまり食肉として通用するはず。
3.カンガルー肉の人体の健康に寄与する面での研究が進んでいる。
4.食肉という見地からオーストラリアの専門家の間で既に研究が進んでいる。
5.オーストラリアの一部のシェフがレシピー開発に取り組んでいる。
6.オーストラリアl政府が資源として考慮し始めている。
7.カンガルーはオーストラリアにしか存在しない。

現象部分:
1.商品としての規格が出来上がっていない。
2.商品としての品質が劣悪。
3.カンガルー肉用加工工場の設備が整備されていない。
4.一般では食肉として認知されていない。当時は動物の餌だった。
5.カンガルー肉を食肉として加工・流通させようとするグループがオーストラリアに存在している。

これらのポイントを検証してみたところ、さまざまなハードルが予見されるものの当初の予定通り市場開発に取り組むべきとの結論に達した。

要するに、 規格や品質は現象面の問題であっていくらでも改良の余地があるからだ。

そこでたまたま知り合いが食品展示会に出品するとの話を聞き、相乗りさせてもらうことにした。

入場者に実際に食べてもらって、皆さんの反応を見てみたかったからだ。

30年以上前のことである。

さて、その当時の消費者や食品関係者の反応はどうだったか? 

 ランキング挑戦中励みの応援クリックをお願いします。ブログランキング

  
Posted by Kangarooman at 17:33Comments(0)TrackBack(0)

2016年03月25日

気が遠くなった

サンプルを開けて目に飛び込んできたのは、肉というよりも棒切れだった。

食肉の最高部位とされるヒレ肉のはずなのだがどうしても棒切れいや鰹節にしか見えない。
冷凍されているから当然と言えば当然なのだが、その梱包状態が酷い。

箱の中にプラスチックの袋が敷いてあり、そこにヒレ肉が60本ほど剥き出しで放り込まれている。

一応気を取り直して調理するために、そこから数本取り出して家に持って帰った。

そして解凍してみたら第2のショックが待ちうけていた。
ヒレ肉であるはずなのだが筋だらけで掃除(筋の除去)で七転八倒。
手先が器用でないため、直径5cm程のお肉だったのが結局3cm程に縮んでしまった。

さらに掃除をしながら気付いたのだが、ドリップの量が半端じゃない。
キッチンも手も血だらけ状態で、しかもカンガルー肉特有の野生臭が鼻を突く。

それでもめげずに筋を除去し、ドリップ処理をおこない、やっと食に耐えうる赤身部分に到達。

まずは刺身にしてワサビ醤油で食べる。

美味い!!!

次はゴマ油で軽くマリネして、塩コショウを軽くまぶしてミディアムレアステーキで食べる。

アッサリサッパリしてこれも美味い!

が・・・・・・、食べながら考え込んでしまった。

「こりゃ売り物にならんな!?」だった。


*因みにこれは現在のストリップロイン。
ストリップロイン












ランキング挑戦中励みの応援クリックをお願いしますブログランキング


  
Posted by Kangarooman at 17:57Comments(0)TrackBack(0)

2016年03月16日

最初の一歩

ジャングルに足を踏み入れた途端躓いた。

自分の経験から言うと市場開発は、ジャングル踏破に似ている。

子供のころ山の中が遊び場で、知っている山の中と全く知らない山の中で遊ぶのとは全く勝手が違っていたことを思い出した。

ジャングルに入る手前では、目標としている山の頂が見えパッと見た目ではその山の麓にすぐ着いて、あとは山を登るだけといった遠足気分だった。

がしかし、事前調査をして十分な装備、食糧等を準備していた筈が一旦足を踏み入れると全く未知の世界に遭遇し想定外の事象で時間とエネルギーを使い全く前に進めない。

進めないどころか入口辺りで迷ってしまい道を作りながらも堂々巡りをしながら方向感覚まで失ってしまい、また入口に戻ってしまうとか。

さて最初の一歩として商業用サンプルを取り寄せた。

先方が最高部位として自慢していたストリップロインヒレ肉を20kg。
サンプルとしては多いかなと思ったが、これが最小ロットだとのことで取りあえず承諾。

空輸便で到着してワクワクしながら縦横50cmx高さ15cm程の箱を空けると・・・・、

エッ!!!!

だった。

ランキング挑戦中励みの応援クリックをお願いしますブログランキング

  
Posted by Kangarooman at 22:28Comments(0)TrackBack(0)

2016年03月14日

食べて・・・・・、足を踏み出したものの・・・

最初にカンガルー肉を食べたのが35歳の時。

しかも食べたのはカンガルーの生肉だった。

生肉を切り落としてシンプルに醤油に浸して食べた。

生のお肉がこんなに美味いとは!
感動ものだった。!!!

そしてそれ以来、カンガルー生肉の大ファンとなってしまった。

食べたから憑依されたのか?
まあこれは冗談として、調べれば調べるほどその食材としての可能性に惹かれていった。

当時(1985年頃)オーストラリアにもカンガルー肉にとりつかれた男達がいた。
ヴィック・ベイツを頭に息子のビル・ベイツ、ヴィックのパートナーであったマイク・マリガン、そして日本側にいたヴィック・ベイツのパートナーであったオランダ人のヤン・エルバースだ。

現在、オーストラリアでは多くのレストラン、ホテルでカンガルー肉が供され、またほとんどのスーパーマーケットでも普通に販売されているが、初期の彼らの努力なしにはオーストラリアにおけるカンガルー肉の市場開発は成し遂げられなかっただろう。

具体的に彼らが何をおこなっていたかというと、

1.食肉としてのカンガルー肉の衛生面の調査。
2.食肉としての栄養面での分析。
3.専門家によるカンガルー肉の人間の健康面に対する検証。
4.食肉としてのカンガルー肉処理工場の建設。
5.アボリジニ食文化の研究。
6.野生肉・・・・天然肉(Gamemeat)の消費者向け啓蒙。

等だった。

肉の味はもちろんだが、こうした面での研究が進んでいたからこそ、また資料が手に入ったからこそ日本での市場開発に足を踏み入れようと思ったのだった。

数年で市場開発出来ると思っていたのだが、世の中それほど甘くなかった!

30年以上経った今でも開発できていない。

何も知らずに足を踏み入れるというのは怖い。
一歩足を踏み込んだものの知らないことだらけで、全然前に進まない。

未知のジャングルに迷い込んだ感じで、手刀とシャベルで道を作り始めたものの泥濘に足をとられ、藪に体を巻き付かれ身動きとれない状況に陥ってしまった。

完全にジャングルで迷子になった状態だった。


ランキング挑戦中励みの応援クリックをお願いしますブログランキング

  
Posted by Kangarooman at 17:52Comments(0)TrackBack(0)