2010年02月26日

カンガルー捕獲

まず何故カンガルーを捕獲しなければならないのだろうか?

それは、捕獲しないで放置しておくとカンガルーの数が増えすぎてオーストラリアの現在の生態系を破壊するだけでなく、既存の牧畜業や農業に大きなダメージを与えてしまうからだ。

それでは何故カンガルーが増えすぎてしまう状況となっているのか?

それは人間がオーストラリアにあった元々の生態系を破壊してしまったからだ。

ヨーロッパからの植民者が渡来するまでオーストラリアには先住民であるアボリジニが居住していた。The Bushdood Handbookによると、狩猟・採集民であった彼らアボリジニのライフスタイルの基本は自然と共生することにあった。共生しすることでのみ彼らの食生活が成り立っていたといっても過言ではない。

つまり食生活の基本であった動物・魚介類・穀物・野菜・果物等の食材は全て自然の恵みに頼っていた。それ故、収穫しすぎないように必要な量だけを確保し、次に狩猟・採取できるように枯渇しない工夫を凝らしていた。

彼らの主たんぱく源であったカンガルーも当然その共生サイクルに入っている。食べるに必要な量のみ捕獲していた。それにカンガルーには天敵としてディンゴという野犬が存在していたことも頭数増加を抑える役目をしていた。

さらにカンガルーの雌は、干ばつなどで水分と食料となる草などの補給が困難になると自然と繁殖能力がストップしてしまう。

アボリジニの食用、天敵、天候という3つの要素でカンガルーの数は一定に保たれていた。要するに自然淘汰という形での頭数調整が行われていた。

ところがヨーロッパ人入植者たちは、この生態系を完璧に破壊してしまったのだ。

彼らは先住民のアボリジニの殺戮および白人同化政策を実施することにより、アボリジニの人口が大きく減少させた。

牧畜と農業のために土地を開墾して森林の伐採あるいは砂漠に灌漑設備を導入した。これによってカンガルーは水にそれほど困ることがなくなっただけでなく、牧草地が増えることによって草食動物であるカンガルーは食べ物にも困らなくなった。

そして極めつけは、牧畜と農業それに自分達をを守るために入植者達はカンガルーの天敵であるディンゴ(野犬)をほぼ駆逐してしまった。

カンガルーが増える原因には人間が引き起こしたこのような背景がある。

かといって今さら入植者達が入る前の生態系に戻すことなど不可能だ。かといってカンガルーの増殖を放置していたら別な問題が生じてくる。

こうした状況下では何らかのコントロールが必要だろう。


次回に続く・・・・・

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