2006年09月14日

見直されるアボリジニの食文化

面白い記事を見つけた。

アボリジニの伝統的な食材であるブッシュフード販売がオーストラリアの大手スーパー、コールズマーケットで開始されたという記事だ。 

 

これまでアボリジニの食文化がオーストラリア国内で見直されつつあることについて度々言及してきたがいよいよ一般向けに販売され始めたようだ。

この動きにはさまざまな背景と世の中の動きが絡んでいる。

 

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食材汚染の問題が社会を騒がすようになって久しい。しかし、増加する人口とそれを支えるための食糧調達、また効率的な食糧生産という面から食材も大量生産と大量消費という観点から産業化されてきた。


こうした中で、このような産業化に対して疑問を感じたり、私達の健康や限られた地球資源や環境保護についての関心を持つ動きも高まってきたようだ。

そしてオーストラリアでは15年程前より料理研究家、シェフ達がアボリジニ食材を現代風にレストランや、家庭で気軽に活用できないか試行錯誤してきた。特にオーストラリアに自生している無数の野生植物に対する関心はこの10年程で大きな広がりを見せ、特にオーストラリアの多くのシェフや海外のレストランではブッシュフード素材固有のさまざまな味覚とその素材同士のコンビネーションの素晴らしさを開拓し続けている。


最近では、多くのオーストラリアの園芸店ではブッシュ植物が販売されており、ブッシュフード産業が確立され、一部ではで商業化可能な商品として開発も進められている。またブッシュフードに関する多くの参考文献が過去数年で出版され、ブッシュフードそのものや活用法についてより多くの情報が提供されるまでになってきた。

そしてとうとうスーパーマケットで販売されるようになってきた。


この背景としては、オーストラリア人自身が、アボリジニの知恵と伝統に基づいた“土地を保護しながら継続的に収穫する。”という従来の方法で野生の植物を収穫している姿勢に共感し始めていることだ。


今回の出来事は、食の先進国において食材の大量生産と大量消費の時代が終わりつつある事を示唆しているようだ。

私達はあらためて自分達の食生活と食材調達について考え、アボリジニの食文化、あるいは伝統的な日本の食文化等にも目を向ける時がきている。

*注 ブッシュフードの第一人者である、知り合いのVic Cherikoff氏が,Australian of the Year, 2007にノミネートされた。彼がブッシュフードとアボリジニの食文化をオーストラリアで高めた功績に対してである。

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この記事へのコメント
本当にそうあって欲しいと願う気持で読ませていただきました。
雪だるま式に巨大化してしまった人間の終わりの無い欲望。
今、修正をしなければ取り返しがつかなくなる。
グローバル・クールでも後10年と期限を切っているのですから・・・
とは申しながら、では私は何をしている?ですが・・・
お知り合いの方の様に色々な形で行動していらっしゃる方々には尊敬と感謝の気持で一杯です。
Posted by ふうせん at 2006年09月14日 19:28
ふうせんさん、こんばんは。
少なくとも、このような活動を通して警鐘を鳴らし、かつ実践している人々がいるだけでも救いだと思います。私は彼等を応援するつもりです。
Posted by カンガルーマン at 2006年09月15日 23:42
毎日の生活の中で出来る範囲で小さな努力をしてはおりますが・・・
カンガールマンさんの「彼らを応援」の言葉が心強いです。
私は皆様のご健康をお祈りいたしております。
Posted by ふうせん at 2006年09月16日 00:23
ふうせんさん、
私達一人一人が心がけてゆき、それが大きな輪となれば世界を変えることは全く不可能ではないと思います。ふうせんさんも出来る範囲で応援お願いいたします。
Posted by カンガルーマン at 2006年09月16日 00:27