2006年03月23日

気になった新聞記事

<BSE>米業者、全頭検査求め農務省を提訴へ

 【ワシントン木村旬】米中堅食肉加工業者のクリークストーン・ファームズ・プレミアム・ビーフ(カンザス州)は22日、牛海綿状脳症(BSE)対策として、民間業者による自主的な全頭検査を米農務省が認めないのは不当として、同省を23日に提訴する方針を明らかにした。
 日本による米国産牛肉の輸入再停止の長期化が予想される中、同社は日本並みの全頭検査を自主的に実施し、日本向け輸出の早期再開を実現したい考え。
 日本の禁輸措置で米国の中小食肉業者の経営が厳しくなっていることが提訴の背景にあるとみられる。同社は「全頭検査を求める顧客に応えたい」と説明している。
 同社は、03年12月に米国で最初のBSE感染牛が確認され日本が輸入停止した直後に輸出再開に向け自主的な全頭検査の許可を農務省に申請した。しかし、同省は04年4月、「全頭検査は非科学的」と主張し、同社の申請を拒否していた。

もし上記の記事が事実だとすれば米国政府の対応には首をかしげたくなる。

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昨年11月に畜産、食肉、農政関係者必読の書と言うふれこみで、日本の畜産業者の教科書みたいな役割を果たしている本:

「アメリカの肉牛・牛肉産業と日本の畜産」について言及した。

この本によると、米国では非常に緻密な牛肉の肥育プログラムができており生まれた瞬間から屠畜されるまで牛は厳格に管理されている。

それこそ牛に投与される抗生物質、ホルモン剤、栄養剤等の量から投与間隔まで週間ベースで事細かにプログラム化されている。

このような緻密な管理プログラムのもとで肥育されている牛であれば、個別の業者が自分のリスクで全頭検査する事を禁止する理由が見当たらない。

「品質管理を自主規制という形でさらに厳格にします」と言っている業者に「自己費用であろうとも厳格にしたらダメだ」というのは全く筋の通らない話だ。

このような話を聞くと、消費者は逆に「全頭検査したらBSEがウジャウジャ出るから禁止するのだ」と思ってしまう。

米国はそうした懸念を払拭し、消費者が安心して食べられる牛肉を輸出したいのならクリークストーン・ファームズ・プレミアム・ビーフ社が自分のリスクで実施しようとしている全頭検査を速やかに許可すべきだ。

そうすれば他の畜肉業者も右にならえで全頭検査に踏み切るだろう。結果、この米国のBSE問題の白黒がはっきりするだろう。

このケースは米国の情報統制、独裁国家度を測るリトマス紙にもなり得る。カンガルーマンはこの推移を注意深く見てゆきたい。

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この記事へのコメント
マジですか???
これは確かにおかしな話ですね。理解に苦しみます。

ただ政府と言うのは結構大きなものでひとつと入っても中にいろいろな人がいていろいろな意見もあるから大変ですよね。政府としては”右”って言っているのにたまたまメディアに発言した人が”左”とか言ってしまった日には目も当てられませんもんね。

政府の中でもいろいろもめてるんでしょうかねー
Posted by トレイルランナー(aki) at 2006年03月24日 15:15
こんにちは!えもっちです
asaさん喜んでました(笑)

BSEは国内でも・・とくに南九州の畜産農家さんでもぴりぴりしていますね
子牛の相場なんかにも影響するんでしょうね!

いつもありがとうございます
Posted by 世界へ届け!ママさんパワーママさんバレーのブログ at 2006年03月24日 17:00
akiくん、コメントありがとうございます。
消費者としては白黒はっきりつけてもらえれば安心なのですが、政治の世界はなかなかそのようにできないようですね。問題がさらに大きくなれば手を打つのでしょう。そうさせるためにも消費者が大きな声を出して要求すべきと思います。
Posted by カンガルーマン at 2006年03月25日 09:02
えもっちさん、おはようございます。
BSEの問題は早く白黒つけて片付いて欲しいと思っています。
何せ日常生活で毎日のように口にしている食材ですから。
Posted by カンガルーマン at 2006年03月25日 09:04