マインドコントロールからの目覚めーその3
アメリカ熱に浮かされたカンガルーマンは、アルバイトで貯めた200万円を握ってアメリカに旅立った。飛行機代を差し引いて残ったお金は4,500ドルだった。行き先はカリフォルニアのロングビーチ。
従兄弟のペンフレンドがロングビーチに住んでいるとのことで、そこを紹介してもらいアパートを見つけるまでそこに厄介になることとなった。
夜7時ごろ飛行場に到着すると、ペンフレンドだったミッシーの両親が出口で待っていてくれた。
英語は全く出来ない。それでもどうにか意思の疎通をはかりながら当面の滞在先に到着した。
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滞在先に到着してからは、全てが驚きの連続だった。
それまで、九州の片田舎から出てきて板橋区の3畳一間の下宿に住んでいたカンガルーマンにとってはまるで映画の世界のようだった。
大きな家(実際はそれほど大きくはなかったのだが、当時のカンガルーマンには大邸宅に見えた)、大きな冷蔵庫、広いリビング(その当時はリビングの存在そのものを知らなかった!)、ベッド(ベッドに寝たことがなかった!)、ペットの犬(犬を家の中で飼うことなど想像も出来ないことだった)、間接照明のされたインテリア(何でこんなに家の中を暗くしているのだと思った)、そして微笑み一杯のウィルソン夫妻。
まさに、TVであこがれていた「それ行けビーバー」で見た典型的な中流アメリカ人家庭の世界だった。
言葉は出来ない。それまでアメリカ人と話をした事も無い。3畳一間とは全く異なるライフスタイル。
ここでカンガルーマンは完全に圧倒されてしまった。さらに翌日はスーパーマーケットに買い物に連れて行かれて、ここでも腰を抜かしてしまった。今では日本でも普通になっている郊外型ショッピングセンターだ。
この時点で、学校の先生が言っていたことは本当だったとあらためて認識した。目に映るもの全てが日本のものよりはるかに優れて見えたし、事実すぐれていた。そしてアメリカの物質文化に対して降参してしまった。
しかし、アパートを見つけ一人で生活を始める頃には最初の驚きと感動は消え、少しずつ物事を客観的に観察できるようになってきた。
次回に続く・・・・・・
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早く続きが読みたいです!
当時は、驚きの連続だったのでしょうが、一人で
生活を始めて見ると目に見えなかったものが見えてきたり
するんですよね〜。私も独身時代に留学していたスペインと
結婚してから住んでいるスペインは、まったく違う世界のようです。
カンガルーマンさん こんにちは♪
このときは英語が話せなかったなんて、すごいチャレンジャーですね!
文字通りのカルチャーショックから、どう変化していくのか続きを楽しみにしています。
こんにちは!えもっちです
メリークリスマスです カンガルーマンサンはホームパーティですか?
ビーチへ?・・・
このシリーズ楽しいですね 次回が楽しみです
チャレンジャーですね 感動します!!
鹿児島113年ぶりの積雪11センチ!!すごいですね
いつもありがとうございます
姐御さん、こんにちは。
コメント有難うございます。
姐御さんも多分私と同じような経験をなさったようですね。頭の中で想像していたことと現実には大きなギャップがあることがありますよね。
めろりさん、こんにちは。
非常に能天気で、楽観的なのでいつも「基本さえ押さえればあとはどうにかなるさ」という感覚でこれまでの人生を送ってきました。当時は、生活の基盤であるお金さえ持っていれば飢え死にすることは無いと思っていましたので、言葉のことは全く心配していませんでした。
えもっちさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
これだけ寒くなるとさすがにビーチには人が集まらなくなってきました。
今朝はインドアで体をほぐしました。
このシリーズが気に入っていただき嬉しいです。
皆さんに飽きられないように気をつけながら続けたいと思います。
メリークリスマス!です。
>「このテーマをさらに続けろ!」ということでしたら応援クリックをお願いします。
はいはい絶対続きみたいです!
3回目で完結するのかと思いましたが、まだまだ続きはありそうですね。私も鹿児島で全く同じ気持ちで、カンガルーマンサンと違う点は実行できなかったことです。だから話を聞きたいし、私は今でもマインドコントロールされてますね!米人の友人たちはとてもフレンドリーで素晴らしい人ばかりですから・・・
ヒロシさん、コメントありがとうございます。
もちろん続けます。友達や知り合いの多くは日本人同士でもフレンドリーでいい人がほとんどですよね?当然そういった人達を選んで友人にするわけです。私の米人の友人たちも恩人も素晴らしい人達ばかりです。