2005年10月27日

単騎、千里を走るーその2

 この映画の試写会は、映画よりもむしろ試写会の様子のほうが興味深かった。

 試写会は、経団連会館の経団連ホールで行われた。

看板
主催は、(財)経済広報センター、中華人民共和国日本国大使館となっている。そして、経済広報センターの会長は、経団連会長の奥田 碩氏でもある。

試写会に先立って当然のごとく:

まず奥田会長が日中友好を推進すべきだとの趣旨でスピーチを行った。

2番手が中国大使館の王毅大使だ。

そして、最後にチャン・イーモウ監督のスピーチで締めくくられた。

 スピーチの内容は、監督がいかに日本のことを好きかということ、高倉 健を尊敬していること、日中共同製作がスムーズに行われ成功裏に終わったこと等を話して締めくくった。

 カンガルーマンが興味を持った理由は以下の通りだ。

1.こうした偉い方々が列席しているにも関わらず、政治家が一人も出席していなかったことだ。通常だと、親中派と言われる政治家の一人や二人出席して祝辞を述べるのが普通だろう。
2.経済界の頂点である奥田会長がこの試写会を主催した。

 カンガルーマンは、何故政治家が居なかったのか当事者ではないからその理由は分からない。しかし映画の内容と奥田会長の話から総合すると、次のようなメッセージを伝えたかったのではなかろうか?

 「政治的側面で日中がギクシャクしている時ではない。経済的にこれだけ日本と中国のつながりが深くなっている現在、歴史や靖国問題等のネガティブな側面にだけ目を向けるのではなく、善意に基づいた前向きの日中友好関係を発展させよう。」と言っているように感じられた。

 ただ、カンガルーマンの目にはあまりにも宣伝色というかプロパガンダのイメージが強すぎて興ざめしたことは事実だ。

 これから、1月28日の封切りまでに配給元の東宝をはじめメディアが大々的に映画そのものの宣伝とパブリシティを展開することだろう。その時に果たして、この映画が反中・反日ムードを跳ね返すだけの力があるかどうかは未知数だ。

 あらためて中国と言う国の掴み所のないしたたかさと恐さを感じた試写会だった。

 何故そう感じるのか? 次回に続く・・・・・・。

「このテーマをもう少し続けたら・・・」と言う事でしたらクリックをお願いします。
人気ブログランキング



この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/nagatomo2/50161696
この記事へのコメント
カンガルーマンさん こんにちは♪

高倉健さんは日本人の役なのですね。これで、昨日の記事の
内容が深く理解できました。
日本の映画は、あまり日本人そのものを善い人のように描いたものがないだけに、感じたこと理解できます。
今、中国は世界からどう思われるか?を重要視してるように感じます。
いいイメージ作り、北京オリンピックを前に必要なのでしょうね。
Posted by めろり at 2005年10月28日 15:29
めろりさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
まさにおっしゃるとおり北京オリンピックは重要な位置を占めていると思います。見せ掛けだけのいいイメージでなく、本当に周囲の国に脅威とならないような国になって欲しいと思います。
Posted by カンガルーマン at 2005年10月28日 17:31