ミートホープの牛肉偽装コロッケが大きな問題となっている。
「田中社長も馬鹿なことをやったものだ」と同じように食肉を扱っているものとしてとても残念だ。
最初から「牛肉モドキです」ということで市場を作って安く提供しておけばなんら問題は生じなかったはず。彼の問題は、モドキを本物と偽ってしかも本物の値段をつけたところにある。
世の中は、モドキ商品(脂肪注入霜降り肉やケーシングステーキ肉等)であふれているのだから偽る必要性は全く無かったはずだ。やはり欲に目がくらんだのだろうし、世間はそこの部分を許さない。
カンガルーマンが扱っている皮革でもモドキ商品を作っている。
しかし、その場合でもモドキ商品は最初からその旨をお客様には明確にし、さらに値段は本物よりも安い。
安いモドキを買うか、高い本物を買うかは客の判断だ。
ただ、革の場合モドキと本物は素人目にはほとんど見分けがつかなくなっている。特に皮革材料などは、靴メーカー等にとっては本物に見えるモドキのほうが値段が安くはるかに歩留まりがよいという点ではとても魅力的な素材だ。仕上がった最終製品では、一般消費者はよほどの革マニアでない限りモドキ素材か本物素材かを見極めることは困難だ。
*ここでいう革のモドキと本物の違いは、表面仕上げのことを言っている。本質的な部分では皮革という素材そのものを変えるわけではないのでインチキではない。
要するに低級品をいかに上級品に見せるかというテクニックのことを指している。
具体的に述べると、高級革は動物の膚の風合いをそのまま表に出す仕上げをする。したがって、素材となる原皮はキズ一つない、また肌目の揃った材料を厳選しなければならない。そこまで厳選してもモドキ革の歩留まりには敵わない。
一方、モドキ革は低級原皮素材の表面にあるキズを削り取り、そこに動物の毛穴を模した型を押すことで、高級革の表面に近づける。
そうすると、靴やカバン等の最終製品になった段階では、革を使用していることは間違いないし、それが低級素材からできたモドキなのかどうかはルーペか何かで拡大してみないと判断がつかないくらいとなってくる。
なぜ、モドキを作るかというとそれは値段と効率の問題だ。
田中社長ではないが消費者や社会が要求しているからだ。カンガルーマン自身これからも世間が望む限りモドキ革は作り続けるだろう。
ただ、お客には最初から「これはモドキですから、安いですよ」と断りを入れることが条件だが・・・・・。
お陰で、最近は本物高級革の売り上げが大きく落ち込んでいる。
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