ペットフードを販売している人と話をする機会があった。カンガルーマンがカンガルー肉にについて詳しいとのことで、その事について聞きたいとのことだった。
カンガルーマンは自分がペットを飼っているので先方の話に興味があった。
話を聞いているうちに、「ホントかいな?信じられない。」と思い始めた。
その内容は以下の通りだ。
「最近では、ペットフードを開発する時には、軟らかく、美味しく、低カロリーで、体に優しく、無添加ということが条件なんですよ。」
特に、”軟らかく”とはどういうことだ?
ペットの歯が弱くなり、硬いものを食べたがらないとのことだ。そりゃ、そうだろう。軟らかいものばかり食べさせていたら歯が退化してしまうのは当然のことだ。
カンガルーマンは犬と猫を飼っている。ことしの初めまでは猫が2匹いた。一匹は22歳で今年の3月に死んでしまった。もう一匹は16歳でまだ健康だ。カンガルーマンの場合、家のペットはドライフードのみを食べさせてきた。犬も同様で、小さなコーヒーカップ1杯/日だけしか食べさせない。おやつは、たまにしかあげない。
他のペットオーナーに言わせると、可哀想なくらい粗食だそうだ。しかし、結果としては非常に長生きで健康だ。
近所を散歩していると、ブクブクに太った犬を連れて、「肥満で病気がちなもので、獣医費用がかかってしょうがない。」とこぼしている。カンガルーマンは「食べる量を減らしたら?」とアドバイスするのだが、飼い主は自分が食べているのと同じような「グルメで、低カロリー、体にいいフードを腹一杯食べさせてやりたい。」らしい。
カンガルーマンが思うには、その犬にしてみれば「グルメの世界に誘われたものの、他の粗末なドッグフードが嫌いになり、今では肥満で、目が見えず、糖尿病にされてしまった。いい迷惑だ。犬本来の姿に戻りたい。」というところではないだろうか?
人間も動物も、甘やかされればその度合いに応じて心身もどんどん弱くなってくる。ある程度の歯止めが必要だ。
と、そのペットフード屋さんに言ったところ「それでは、他の会社に負けてうちの会社が潰れてしまいますよ。消費者(飼い主)がそういった商品を望んでいるんだからその要求に合う商品を販売しないとダメなんです。」との答えが返ってきた。つまり、消費者(この場合ペット)を甘やかす商品であればあるほど売れるそうだ。
何か、これはペットフードだけでなく私たちの身の回りにある商品の多くもそのようだ。とかく、楽で、便利で、手軽で、安直に健康になれたり、使えたりする商品、サービス、システムが市場では喜ばれる。
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